福島県浜通りのコシヒカリが危機的状況
福島県浜通り北部の南相馬市では、東日本大震災発生前は地域を挙げたブランド米コシヒカリを育てる試みが実を結び始めていた。「最高ランクの特Aに限りなく近い食味」と日本穀物検定協会に称賛されていた期待のブランド米だ。しかし現在は福島原発事故の影響を受け、今季の約8割も米作付けが制限され、可能な地域は約2割の1500ヘクタールに減少している。水田の多くが放射性物質や津波による塩害を受け、復元のめどはつかない。また米作付けが可能だった地域でも風評被害の長期化も懸念されいる。
この地域を統括しているそうま農協のブランド米は南相馬市、相馬市、新地町、飯舘村にて生産されている。農薬や化学肥料を通常の半分以下に減らすなど厳しい基準を設け、有機栽培に取り組む農家もいるなどブランド力アップに精力的だった。その地域のお米は、甘さと粘りがある美味しいお米として知名度が上がってきた矢先だった。「特別栽培米 JAそうま コシヒカリ」などの名で昨年1万1400トンを出荷しただけにショックが大きい。